やをなむ

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写真の「ボケ」をコントロールする!

一眼レフやミラーレスを買う動機の一つとして、「ものすごい背景がボケた写真を撮りたい!」という方が多いような気がします。

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しかし同時に、いざ撮ってみると案外ボケなくてガッカリ…という経験がある方も多いのではないでしょうか??

 

そこで今回は、写真のボケはどうすればコントロールできるのか?というお話を、カメラ初心者の方向けにざっくり解説していきます!!

これを読めばきっとどんな方でも背景がボケた写真が撮れるようになるはず\\\\٩( 'ω' )و ////

 

 

「ボケた写真=単焦点レンズを使え!」は正しいけど正しくない

「ボケた写真撮りたいなー」と思ってネットで検索すると、「単焦点レンズを買いましょう!!」という記事が良く出てきます。

ですがこれ、正しいけど正しくないんです(ややこしい)。

 

確かに単焦点レンズを使えばボケた写真は撮りやすいんですが、条件によっては6ケタ台の値段がする単焦点よりもキットレンズの方がボケた写真を撮れることがあります

 

一体どういうことなのか??

それでは、背景をボカすための要素について見ていきましょう。

 

 

背景ボケの要素その1:絞り

まずは絞りが挙げられます。

 

絞りと背景ボケの関係性については、絞り値が低いほどよくボケた写真になり、絞り値が高いほどボケにくくなります。

 

【f/2.8】

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【f/9.0】

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1枚目のf/2.8では後ろのカエルのぬいぐるみがぼんやりとしており、カーテンの模様も分かりません。

一方、2枚目のf/9.0では後ろのカエルのぬいぐるみもかなりはっきりとし、カーテンの模様も浮き出ています。

 

上で書いた、ネットでよく見られる「ボケた写真を撮るには単焦点を買いましょう!」というのはこれですね。

ズームレンズで数十万のレンズを買ってもf/2.8くらいが限界なのに対し、単焦点レンズは安いものでもf/1.8と1段以上明るく、中にはf/0.95と極めて明るいレンズもあります。

 

【高価で明るいズームレンズの例】

 

Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応

Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応

 

 

【安価だけど明るい単焦点レンズの例】

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

 

 

これはズームレンズに比べると単焦点レンズは構造が簡単なので、明るい(絞り値が低い)レンズを作りやすいことにあります。

で、絞り値が低いほどボケるので、単焦点レンズを買いましょうというお話になります。

 

 

背景ボケの要素その2:焦点距離

では、背景をボカすためには明るい単焦点レンズを買うしかないのか??というとそうではありません。

背景をボカすためには焦点距離が重要です。

 

レンズには例えば「35mm」や「18-300mm」といった数字が記載されています。これが焦点距離で、この数字が大きいほど遠くのものを大きく写すことができます。

 

さて、焦点距離と背景ボケの関係性ですが、焦点距離が短い広角側ほど背景はボケにくくなり、焦点距離が長い望遠側ほどよく背景がボケます。

 

以下の例をご覧ください。

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SS1/320・f/6.3・焦点距離/300mm

背景が溶ける勢いでボケてます。

これ、f値はf/6.3単焦点レンズの開放よりもずっと暗いです。

それでもこれだけボケているのは焦点距離が300mmでかなり望遠だからなんですね。

 

逆にこちらの作例。

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SS1/2・f/2.8・焦点距離/24mm

こちらのf値はf/2.8上記の猫の作例よりもずっと絞り値は低いですが、ほとんどボケてません。
これは焦点距離が短い広角側なので、いくらf値が低くてもボケにくいんです。

 

f値が高いレンズでも焦点距離を稼ぐことで十分にボカした写真が撮れるということ、これは特にキットレンズを使うときに役立つかなあと。

 

 

背景ボケの要素その3:撮影者と被写体の距離

背景ボケを生み出す要素はもう一つあり、それがこの撮影者と被写体の距離です。

 

撮影者・被写体の距離と背景ボケの関係性は、撮影者と被写体の距離が近いほどボケやすく、距離が離れるほどボケにくくなります。

 

【被写体をカメラ側に近づけた状態(f/4.0)】

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【被写体をカメラから遠ざけた状態(f/4.0)】

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被写体の距離が違うだけでだいぶボケ具合が違うのが分かると思います。

 

実際、この距離感を意識するだけでかなり背景ボケした写真を撮りやすくなると思います。

スタジオ撮影で我々が被写体の方に「もう少し前に出てください」とか指示するのはこれでボケを調整したりするためだったり(他の理由もありますが)。

 

 

背景ボケのまとめ:ボケは絞りだけの問題じゃない!!

以上、背景ボケに関する解説でした。

 

要点をまとめます。

  • 背景をボカす=絞り値が低い、明るいレンズを使えばいいという単純な話ではない
  • 背景ボケは絞り・焦点距離・被写体と背景との距離の3つで決まる
  • 上手く3つの要素を組み合わせるとキットレンズでも単焦点レンズ以上にボケた写真が撮れる

 

確かにどうしてもレンズの明るさ次第になってくるケース(焦点距離が稼げず被写体と背景の距離が近いときとか)はありますが、そうでなければ絞り値が高くても工夫次第で結構ボカせるものです。

また逆に、室内で暗いから絞り開放で撮らざるを得ないものの、そんなにボカしたくないときもあります。そんなとき、被写体との距離を調整したりすることで対応できることも。

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どうすればボケるのかを知っておけば、ある程度どんなシチュエーションでもボカすことが出来るようになります。

 

また、3要素全てを上手く組み合わせると、背景が何か分からなくなるくらいのものすごいボケを得ることができます。

あとは自分が欲しいイメージに合わせて絞りを調整したり、被写体との距離を調整したりするだけ。

 

思うようにボケをコントロール出来るようになるともっとカメラが楽しくなりますよ!

ぜひいろいろトライしてみてください\\\٩( 'ω' )و ////